利賀谷からの上塩硝の運搬は、杉谷峠または朴峠を通りほとんどは二俣から卯辰山から卯辰山角間を経て土清水塩硝蔵へ進んだと記録が残っています。私たちは平成27年6月30日、数人で卯辰山角間付近の塩硝の道を探索しました。金沢大学キャンパスから卯辰山ののぼり口へ取り付いて20mばかり薮漕ぎになりますが、それが過ぎると整備された自然観察遊歩道が続き、まっすぐ進むと田上町新開堤(用水池)で、卯辰山の西下り坂になります。塩硝荷が通過した往時もこんな風景であっただろうと感じられる原生林や山道がつづいています。