舘 町(たちまち)

私たちの住む舘町は明治25年、崎浦村に合併、(舘小学校が上野新小学校に統合したと同時)昭和11年に金沢市に編入、現在に至っています。最近は時代の波から、町の外回りが大学、県の施設、病院、団地と変貌していますが、浅野川中流西岸に位置し、地味、豊沃で果樹栽培に適す丘陵の地“舘”は、遠く藩政の時代から果樹が栽られ、今は市内有数の桃・梨・りんごの産地である。
春四月からの開花期は、馥郁たる香りを漂し、農作業に忙しいながらも、可憐に咲く花が、目を楽しませてくれます。季節ごとに風情が変わる自然豊かな町です。
また元禄期から、コウゾ、ミツマタなどを栽培し、紙漉きを行い、和紙の産地として栄えていました。
町名の由来は、町内に冨樫晴貞四男大桑雅楽助晴光の居舘、金浦舘の舘跡があり、これが由来するといわれています。