崎浦地区の紹介_old

崎浦地区は浅野川と犀川にはさまれた河岸段丘である小立野台地に位置し、明治22年(1889)十か村が合併して崎浦村が成立、昭和11年(1936)に金沢市へ編入され、以降人口の増加に伴い町名が細分化し今に至る。崎浦という名前自体は、現在この地域を指す名称として公民館など一部でしか使われておらず、地図等には記載されない歴史と地域の人の暮らしの中だけに生きる名前となっている。

約160万年前からの大桑(オンマ)層や縄文時代以降の遺跡もあり、藩政時代に作られた辰巳用水(国史跡)や土清水塩硝蔵跡(国史跡)のほか、神社・寺院なども数多く点在し、昔がしのばれる。また、地区のほぼ全域が台地と傾斜地にあることから、自然が豊かで樹木の緑と清らかな流水に恵まれ、鳥・昆虫・川魚が多く、静かな生活空間や学園地帯が広がっている一方、果樹・田畑の耕作も盛んである。