笠舞(かさまい)・笠舞誠心会(かさまいせいしんかい)

城下町金沢の南東に位置する私達の笠舞は、その昔「笠舞村」とよばれ、石川県の崎浦村に属し、上笠舞村と下笠舞村に分かれていました。
この地域は、地学の所伝によると、太古の昔、小立野台地を犀川が侵蝕してゆく過程で造成されてきた、いわゆる河岸段丘の上に発達した台地です。地形が段丘を成し、崖の多いのも頷けられます。
下笠舞村(現在の笠舞3丁目)に鎮座されている猿丸神社、上笠舞村(現在の笠舞本町2丁目)の日吉神社(昔は糟の宮と称した)、共に村人達の守護神として崇められ、毎年春秋ともなるとお宮参りの祭礼が賑やかに町民氏子の行事として今に至っています。猿丸神社の創立は今から約千年程前の平安時代の頃といわれています。
笠舞という地名の発祥由来は、猿丸神社の守護神である猿丸太夫が、旅に発つため庵を出、荒野を経て犀川の辺りに差しかかった時、突風により太夫の被っていた笠が、急に舞い上がったのを見て、「笠舞」と名付けられたとの由来があります。